クリスマス・テロル/佐藤友哉

鏡家最終?な作品。エナメル、水没ピアノといい感じによくなってきたのに、これで退化している。ラストのスピード感がないというか、途中で「ああ」と読んでいてなってしまったので、まともに失速してしまった。意外性があることはあったが、失速を挽回させる程でもなく。言外の含みとかが私の考え方に結構似ていて、私はこの人の書くものは好きなのであるが。しかし、西尾維新はわかっているなぁと「きみぼく」を会社で読みながら思ったりするのである。